ホロウでアンリ×言峰(?)ss+漫画。
パラレル+獣耳。+ショタ?なんかもー意味の判らん話です。





言峰イメージ。一応、こんな姿だと思って読んでいただけるとありがたい(笑)
ただし漫画と本編には全く関係性はありません。最初のネタ出しがコレだったのですよ…。





「いやー流石マスター。見事な手際だねー」
ばっさばっさとなぎ倒される元オレを見ながらパチパチと賞賛の拍手を贈る。至極真面目に褒めているというのにマスターは何が気に入らないのか、むっつりと眉を寄せて「真面目にやりなさい!」と近くに居た一体をこちらに殴り飛ばした。
酷い。サーヴァント虐待である。あんな人間凶器によって放たれた弾丸の如き肉の塊に当たったら、最弱のサーヴァントたるオレは一発でお陀仏してしまうかもしれない。
…いや、流石にそれは無いんだけど。
でもやっぱりそんな痛そうな真似はしたくないので、放たれた肉塊は避けさせてもらう。べしゃりと嫌な音を立てて後ろに落ちる獣。
いつの間にか周りは獣の死体だらけで、この辺りに居た奴等は全て始末されてしまったらしい。呼吸一つ乱していないマスターは、血で汚れた手袋を剥ぎ取りしまい込んだ。
「今日はもう止めんのマスター」
「ええ、これ以上やっても無駄ですし、他のサーヴァントが来ない以上ここに居るのも無意味です。今日は帰りましょう」
言うが早いか既にすたすた歩き出しているマスターの背に、やる気のない返事を返してその後に続く。と。
後ろから、べちゃりと何か水気の多いものが落ちる音がした。
「ッ!」
まさかとは思うが殺し損ねが居たかと振り返る。後ろには先ほど飛ばされた肉塊があるだけで、他には何も…。
っぶち。
と、その肉塊から無理やり肉が突き破られるような嫌な音がした。血が滴る。腹の中に何が寄生しているのか、もぞもぞと動いていた毛皮はついに突き破られ。
「ぷは」
「へ?」
子どもぐらいの大きさの、どこかで見たことのある顔をした生き物が這い出してきた。
「ッが、けほっ。ッ、…ん?ここ、は…」
真っ黒い髪に真っ黒い服。ついでに真っ黒な手と足。唯一顔だけが人らしい肌色をしていたが、それも今は血に濡れて赤い。咳き込んだ後は不思議そうに自分の手足を眺め、確かめるように顔や頭を撫でた後、ようやく目の前に立っているオレに気がついた。
「……衛宮…、いや、違…う、か?」
漆黒の瞳を瞬かせその生き物はオレを見上げる。なんというかソレは、不思議な気分だった。
「いや、この際オレのことはどうでもいいんだけどね。問題はどう考えてもそっちでしょ。…神父様?」
なんとなくその存在にどう呼びかけていいか分からなくて、適当に役職で呼んでみる。そもそも、コイツとオレは初対面なのだ。厳密に言えば、違うかもしれないが。
「ふむ…、問題、と言われてもな。……ああ、そうかお前がアヴェンジャーか」
「お?変だな、アンタはオレを知ってるわけ?」
「知っているというか…、まあ、私もお前の一部のようなものだしな」

「………………はあ?」

盛大な疑問符が頭に浮かぶ。目の前のコレがオレの一部?何ソレ全然意味わかんない。
「それってどういう…」
「アヴェンジャー!」
後ろからかかった呼び声に、思わず目の前の神父を蹴り飛ばして近くの茂みに放る。
「マ、マスター。先行ってたんじゃなかったの?」
「いつまでたっても貴方が付いてこないから戻ってきたんでしょう!全く、何を道草くっているんですか!!」
「あー…いや、倒したはずの一匹が動いたように見えたから、ちょっと念入りに」
そう言いながら内蔵がぶちまけられた後ろの一体を指差す。既に半分以上消えかけているソレに視線を送り、マスターは大仰にため息をついた。
「きちんと止めを刺さなかったのは謝ります。ですが、ちゃんと私の後を付いて来なさい。ふらふらして、貴方だけ他のサーヴァントに見つかってやられたりなんてしたら目も当てられません」
マスターを守るために居るサーヴァントに対してそりゃあんまりじゃなかろうか、と思ったりもするが、実際ただ戦うだけならば人間のマスターにすら遠く及ばないので口には出さない。
ごめんねーと笑えばマスターは不機嫌な顔で睨みつける。そんな怖い顔で睨まれてもオレとしては笑うしかないのだが、いつまでも笑っている俺にマスターは諦めたようにため息をつき「今度はちゃんと付いてきなさい」と背を向ける。
それに返事だけは元気にして、すぐに神父を蹴り飛ばした茂みを覗いた。
「あ…」
どうやらいい感じに蹴りが決まったらしく、茂みの中で伸びている神父。おお、何か知らんがレアな気がする。
しかしまあ、やはりコレはこのまま放っておく訳にはいかないだろうかと、今更ながらに悩みながらその軽い体を摘み上げた。改めて見ると、可笑しな体だ。気を失ってるせいか垂れ下がっている耳と尻尾、それにこの黒い手と足はあの獣どもに似ていなくもない。
"まあ、私もお前の一部のようなものだしな"
そう言っていた声が甦る。
……なんかもー、面倒くさいからこのまま殺しちゃ駄目だろうかこの物体。今ならばオレでもさっくり殺せそうな気がする。
そう悩みながら、結局オレは神父を後ろに隠してマスターの後を追った。理由は、何となく面白そうだから。
繰り返すばかりの日常に生まれたイレギュラーは重要だ。娯楽という意味で。とは言え、さすがにあのマスターにコレを見せるのも気が引けて、まあすぐに気配で気づかれるだろうとは思ったのだけれど、悪足掻き的に一応隠してみる。
しかし予想は外れ、結局マスターは館に着いてもオレが持っているモノには気づかなかった。
コレが失神しているせいか、それともやはりオレの一部なのか。理由は分からないがそれなりにラッキーでもある。寝室に入ってしまったマスターを見送り、オレはソファに持っていた神父を置いた。
まだ神父は目を覚まさない。
さて、これからどうするか。



++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
続く。多分。
アンリ言が書いてみたいと思って考えついたネタがコレだったんです…。
どんだけ色物なのか…。あ、変なところで切れましたが、エロはないですよ。
あんまりラブくないような気がする…。アンリ+言峰?
無料のレンタルサーバー sutpin.com